いつもの仕事ができなくなったら?
自社が無事でも事業は止まる。「使えない」から考えるBCP
地震、豪雨、台風、土砂災害などが発生したとき、事業が止まる原因は建物の損壊だけではありません
停電や通信障害、道路の寸断、従業員の出勤困難、仕入先の被災、システム停止など、自社が直接大きな被害を受けていなくても、「いつもの仕事のやり方」ができなくなることがあります。BCP(事業継続計画)で大切なのは、あらゆる災害を予測することではなく、自社にとって重要な人・モノ・情報・ライフラインが使えなくなったときに、どう判断し、どう事業を続けるかを考えておくことです。
災害は「一つの被害」ではなく、「連鎖」で事業を止める
建物や設備が無事でも、周囲のインフラや取引先に影響が出れば、通常どおりの営業・生産は難しくなります。
例えば停電ひとつでも、レジ・電話・パソコン・決済・冷蔵設備など、複数の業務が同時に止まることがあります。
自社にとって「止まると困るもの」は何ですか?
同じ災害でも、事業への影響は業種や規模によって異なります。まずは、自社の売上や顧客対応を支えている「止めたくない仕事」と、それに必要な経営資源を洗い出してみましょう。
店舗・飲食の場合
- 電気、水、ガス、冷蔵設備、仕入れ、決済手段が使えなくなると困る
- 調理・製造・清掃・衛生確保などができない
- 商品・原材料が届かない
- 納品や配達ができない
製造・建設の場合
- 電気、設備、原材料、協力会社、運送・搬入が使えなくなると困る
- 製造・建設・清掃・衛生確保などができない
- 商品・原材料が届かない
- 納品や配達ができない
事務所・サービスの場合
- 通信、クラウド、顧客情報、担当者、移動手段が使えなくなると困る
- レジ・PC・電話・受発注・キャッシュレス決済が使えない
- 顧客情報・受注情報・クラウド・業務システムが確認できない
ひとり事業主の場合
- 本人の不在・負傷時の連絡、判断、顧客案内、休業・再開が不可能になる
- 責任者と連絡が取れない
- 特定の担当者しか分からない
BCPは、分厚い計画書を作ることが目的ではありません。
まずは「もし明日、いつもの仕事ができなくなったら?」を、自社・自店の仕事に置き換えて考えることが第一歩です。
理論編:自社に必要な『備え』を知る
1.災害は「一つの被害」ではなく、「連鎖」で事業を止める
建物や設備が無事でも、周囲のインフラや取引先に影響が出れば、通常どおりの営業・生産は難しくなります。例えば停電ひとつでも、レジ・電話・パソコン・決済・冷蔵設備など、複数の業務が同時に止まることがあります。
災害発生 → ライフライン・交通に影響 → 人・モノ・情報が不足 → 営業・生産停止 → 売上・取引先対応へ影響
2.自社にとって「止まると因るもの」は何ですか?
同じ災害でも、事業への影響は業種や規模によって異なります。まずは、自社の売上や顧客対応を支えている「止めたくない仕事」と、それに応要な経営資源を洗い出してみましょう。
| 店舗・飲食 | 電気、水、ガス、冷蔵設備、仕入れ、決済手段 |
| 製造・建設 | 電気、設備、原材料、協力会社、運送・搬入 |
| 事務所・サービス | 通信、クラウド、顧客情報、担当者、移動手段 |
| ひとり事業主 | 本人の不在・負傷時の連絡、判断、顧客案内、休業・再開 |
実務編:災害時に迷わないために、今から決めておくこと
3.まずは、この5つを決めておく
すべてを完璧に決める必要はありません。災害時の「判断の道筋」を共有しておくだけでも、発災直後の迷いを減らすことができます。
1.いつBCPを発動する?
地震の震度、避難情報、停電・浸水の状況など、通常運営を続けるか切り替えるかの目安を決める。
2.誰が判断する?
責任者と副担当を決め、経営者が不在・連絡不能の場合の代理順位まで考えておく。
3.何を優先する?
すべてを通常どおり続けようとせず、優先して継続・早期再開する商品・サービスを決める。
4.何で代替する?
人、設備、通信、データ、仕入れ、物流などが使えない場合の代替手段や代替先を考える。
5.いつ・どう再開する?
どの状態まで戻れば営業・生産を再開するのか。取引先や顧客への連絡方法も合わせて決める。
POINT:その場で決められない項目は、空欄のままにせず「誰が・いつまでに確認するか」まで決めておくと、計画が前に進みます。
4.BCPは「作って終わり」ではなく、使える形にしておく
BCPで大切なのは、災害時に実際に判断できることです。責任者、連絡方法、優先事業、代替手段などを一度書き出し、従業員と共有し、環境の変化に合わせて見直していきましょう。
発動条件 → 責任者・代理者 → 優先業務 → 連絡・代替手段 → 復旧・再開判断
大阪府では、中小企業・小規模事業者が取り組みやすいよう、必要な項目をまとめた「超簡易版 BCP『これだけは!』シート(自然災害対策版)」を提供しています。まずはこのシートを使って、自社・自店の「これだけは」を具体化してみましょう。
ワークショップのご案内
11月11日(水)開催
2時間でつくる!わが社のBCP
中小企業向け BCP 実践ワークショップ
災害時の「優先業務・初動・備え」を自社の計画に落とし込みます。聞くだけで終わらない実践型。
| 日 時 2026年11月11日(水)14:00-16:00 |
会 場 UZUUMU(箕面市牧落3-3-8) |
| 定 員 20社 |
参加費 無料 |
講座内容
- 初動、優先業務、備え、代替手段を考える
- 箕面市における災害リスクを確認
- 大阪府「超簡易版 BCP『これだけは!』シート(自然災害対策版)」を作成
参加後に持ち帰れるもの
- 自社・自店の「これだけは!」シート
- 2時間で、自社の「これだけは」を整理
- 大阪府「超簡易版 BCP『これだけは!』シート(自然災害対策版)」を使って、自社・自店のBCPを実際に作成します
講師:諌山 憲司 氏
主催:箕面商工会議所
協力:一般社団法人 LIFE IS BOSAI
下記、URLからお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfD_VaIHIV4ysaKes6myxFbC8P9PijANsiEV7NrVElUIqTi8w/viewform
お問い合わせ
箕面商工会議所 中小企業振興課 072-721-1300